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Pan Records

戦前ブルース音源研究所

Pre War Blues Laboratories

【写真の検証】

 

いよいよ ボブの写真の検証に入りますが、20年前に公開された2枚の写真は衝撃的な出来ごとでした。

今まで なかったロバート・ジョンソンの写真が発見され公開されたのですから。。。  

一枚はダイムフォトというアメリカの切手程度の大きさの写真と伝えられてます。

白いシャツにサスペンダー、くわえ煙草に坊主頭、そしてギターを構える長い指が印象的な写真。

                                                                  fig-1

もう一枚は、足の先から帽子までビシッとキメた、スリーピースのストライプ柄のスーツ、そしてGibsonのL-1というギターを抱えている。

                                                                   fig-2

1936年の11月に初録音、翌年1937年6月に2度目の録音、そして1938年8月に死去。

この写真はギター弾きであった男が何かの記念に撮影したのであろう・・・  

fig-2の写真の説明には、ボブの持っているギターはスタジオでの借り物であり撮影用のレンタルアイテムである・・・などとも伝えられる事実があります。

良く聞くこの手の解説ですが どのような根拠でその説明をしているのでしょうか?

貸し衣装までは素直に納得出来そうではありますが、スタジオに高額な楽器まで用意してあったのでしょうか?チャーリー・パットンの写真が発見された直後にも

その写真で持っているギターはレンタルであると伝えられている。誰が言い出したのか?ステラギターでないことが困る男が言いだしっぺなのか・・・

チャーリー・パットンとカンサス・ジョー・マッコイ、メンフィス・ミニーは同じスタジオで撮影されましたが、3者とも異なるギターを持っておりました。

時にマッコイは、ナショナルのトライコーンという高級ギターを持っている写真もあります、これらもスタジオの借り物と想像している方もいらっしゃいます。

生涯で撮影した写真も一枚(数枚)、いつ撮影に来るか判らないミュージシャンの為にギターなんか用意しませんて。。 

 

数年前 ロバート・ジョンソンが撮影で持っていたギターとしてギブソンL-1が想像を絶する価格でオークションにかけられました。

これがスタジオの借り物の証拠かも知れません・・・  でも 写真のギターとは全く別の個体でした、あの値段では素人でも騙せません(笑)

 では本題へ。

 私達がロバート・ジョンソンとして認知している写真の人物は この2枚の写真をいつ撮影したのでしょうか? 

そして 3枚目の写真として公開され そこに写る人物は??    


【公共的 今の見解】


 

トム・グレイヴズが書いたボブの評伝「クロスロード伝説」(2008年刊)には、ダイム・ストア・フォトはフックス・スタジオの2年前、1933年に撮られたと

書かれています。 それから、3年後の2011年には、この写真は1930年終わりから32年前半あたりにメンフィスのダイム・ストアで撮られたということ

に訂正されております。 

日暮泰文氏著「RL-ロバート・ジョンソンを読む」のP324とP353にはこの、ダイム・ストア・フォトについて、簡単に触れられています。

>ロバートの写真をよく見ると、左の頬にナイフか剃刀で切り付けられたような長い傷跡がある。 ダブル・ボタンのスーツを着込んだメンフィスの

 写真スタジオで 撮ったほうはそれがよくわかるが、それより5年ほど前の写真と思われるもう一枚のいわゆる「ダイム・ストア・フォト」のもそれは

あるようだ。すでに1931年頃には、つまり20才の頃までには・・・・

 

>ロバートは、1930年終わりから32年前半あたり、多くは南部ミシシッピで過ごしたのだが、実際には時々メンフィスや北部デルタにも戻っていた。

 1931年3月には親戚のチャールズ・スペンサーのメンフィスへの引っ越しを 手伝っている。姉のキャリーの家でよく開かれたハウス・パーティで、

ロバートはよく演奏したといい、正規に公表されているロバートの写真のうちの1枚、通称ダイム・ストア・フォトはこの頃キャリーによってそうした機会に

撮られたものと言われる。

と言う事は ダイム・ストアのくわえタバコの写真は   ボブが20歳か21歳頃の写真ということになります。   

これが写真の撮影時期の公共的 最新見解となっております。   【山本】


【ギターの特徴】


 

さて、いよいよ謎の核心に迫りたいと思います。

この1931年から1933年の間に撮られたといわれるダイム・フォトで、ボブが抱えているギターはどこのメーカーの何と言うブランドのギターなんでしょうか?

写真から見てとれる特徴を書きあげてみます。

 

①14フレット・ジョイントである。

②ポジション・マークが5、9、12フレットに確認できる。指で隠れているが、おそらく7フレットにも有るようだ。

③ボディのトップにはバインディングが施されているが、バック側にはバインディングが無い。

④かすかに写るナットの色が黒である。

⑤フィンガー・ボードのエンドとサウンド・ホールまでの間にかなり間隔がある。

 

以上の特徴を備えたギター、いったい何でしょうか?

この写真がステファン・ラヴィアによって一般公開された、おそらくその瞬間から、ヴィンテージ・ギター・コレクターの間では上記の特徴から、このギターは、

ギブソンのセカンド・ブランド、カラマズーのKG-14というモデルであると、ほぼ断定されました。

(なぜほぼかというと、肝心なヘッドのロゴが写っていないというだけのことでのことです。)

しかし、ここで問題が発生します。

カラマズーKG-14が発売されたのは定説では1936年ということになっています。現在のヴィンテージ・ギター界の調査では、1935年にはもしかしたら市場に

出ていたかもしれないという説も浮上しているようですが、いずれにせよ、ダイム・フォトが撮影されたとされる、1931年から1933年といった時期にこのカラマ

ズーKG-14が市場に出回っている可能性はゼロです。

なぜなら、ギブソンのセカンド・ブランド、カラマズーは1933年に設立され、1934年に最初のギターKG-11を発売したのがスタートだからです。

つまり、メンフィスのダイム・ストアで撮られた写真の頃には、カラマズーというブランドさえまだ存在していなかったのです。

写真の撮影時期を信じるならば、このギターはカラマズーKG-14では無い、ということになります。

これはヴィンテージ・ギター界の市場価格を揺るがす大問題です。

では、このKG-14にそっくりな特徴を持つギターはいったい何と言うメーカーの何と言うブランドのギターなんでしょうか?          【山本】


 ロバート・ジョンソン写真の謎-3 会員様への公開となります。 ここからは衝撃的な発表へと続きますので一般公開ではなく研究所員様への公開となっております。


  ロバート・ジョンソン写真の謎-3          To be continued

 


 

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