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Pan Records

戦前ブルース音源研究所

Pre War Blues Laboratories

【戦前録音のLPやCDの音質について】

今回の検証は、個人的に私(菊地)が ブラインド・ブレイクの演奏に憧れ続けいくら練習しても 

同じ様な音が出せないので 自分の演奏技術を棚に上げ楽器や機材に目を向けた事が

発端の 勝手極まりない検証でございます

それが なかなかいい感じの演奏と音に辿りついたもので。。。


戦前レコードの音質検証とはいえ、数百万や数千万もする高価な音響設備や技術や知識を

持ち合わせているわけではないので その辺は寛容的にご理解願いたいです。


まず 選曲として どうしてもやりたかった曲 Chocolate Brown 名義での楽曲

” Iching Heel ”   L326 Paramount  -1930 年 5月28日 

Irene Scruggs のボーカルに Blind Blake がギターで見事な伴奏を付けている。



やっぱり Blind Blake のギターが欲しい
絶対 同じギターさえ持てば あれと同じ様に弾けるんだ。

そう思って もう30年になる・・・ 

女子高生の出現は 私を急速にブレイクに近付ける... 研究所の若手中の若手

現役女子高生のKaori ちゃん(Kaori Kodama 16才)を迎えて 実際に当時の演奏の

再現にチャレンジしてみました。


随分遠回りしました。 当時のカーボンマイクに カーボンマイク用真空管アンプの製作から

当時のギターに当時の弦 それでも レコードやCDの中のギターの音は見つからない。

 

遡る順序としては、CDやLPのリマスターの音と SP盤と呼ぶ10インチの78rpmレコードの音

この比較によって、SP盤の音質は曇りが晴れたような臨場感が感じられました。

 

しかし、SP盤の再生音の中のギターはやはり実際のギターの音とは違う。

それは 当時のマイク性能や種類といったレベルの話を鵜呑みにしてはならない。

 こちらの演奏と テロップをご参考にお楽しみ下さい。

 

今回は コンデンサーマイクを使用しました。

 

使用したギターは 1920s Harmony オールバーチ材 パーラーサイズ

Black Diamond Strings シルバー弦 ミディアム0.13 (戦前から製造されている現行の弦)

BLACK DIAMOND STRINGS ・SILVERPLATED (N754 MEDIUM GAUGE)

 

元の音は ブレイクをクリック。

(DLに時間がかかる事があります)

 

 この音に 録音時に掛けられたと想像するイコライザーカーブを掛けました。

低音を持ちあげて 高音周波数を大きくカットしてます。

これは 蓄音器で再生した時の音量や音質効果に意図的な相関関係があるかも知れません。

 

そして シェラック盤にプレスされて幾度も再生を繰り返すと 音は独特なノイズにすり替わってしまうのです。

Paramount盤は シェラックの材質が悪く良好な状態でも 既にノイズが大きい傾向があります。

 

LPやCDの製作時には 様々な思惑でのイコライジングを繰り返している

こんな具合に ボーカルなどの周波数帯域を少し聴きやすく持ち上げ、ノイズの高音周波数を下げる。

 

これによって ギターの音はこもった音質になる。

 

実は これだけではなく 再生が早い場合がある

ちなみに 我々の演奏を100cUPにした再生をお聴きください。ハヤマワシです(笑)

どうでしょう 聴きなれた音の粒が詰まったノリの良い演奏・・・!



まぁ これも実験です 確かにスピード感が出て粗が目立たなくなり高音周波数で会話する
民族には 心地よいかもしれない。

でも 半音もハヤマワシ




この検証は あくまでBlind Blakeのギターの探求であるので、
感受性の問題はおいといて、ギターの答えは見えてきました。

間奏の後、ブレイクはCコードとC7を馴らしますが、
ギターはミュートではなく音量は急激に消えます。

 

これは相当 響かない クソギターです。


我々の演奏もコンデンサーマイクの音ですがギターは響かず減音量になります。

おそらく 本当の演奏の音(ギター)はこんな感じだったのではないだろうか?

 

結論は まだまだ早いです

ただ言える事は 私達が聴いている戦前のレコード音源というのはDLやCDで聴いているのであれば、

まずSP盤レコードとは明かに音質が異なるということを知らなければなりません

 

続いて、そのSP盤もエレクトリック録音であれば 確実に何らかの意図を持った大きなイコライジング加工(効果)が

かかっている事があり、それはメーカーやエンジニアによって様々である事が想像に容易である。

 

その為 SP盤やメタルマザーの音は、録音時に掛けられたイコライザーカーブを元に戻すことで

本当の音に近い 音質や臨場感が得られるかもしれません。

 

LPやCDは、更に加工を加えているので元に戻す作業は 益々困難を極める事態です。

ちなみに この曲 Blind Blakeは サムピックを装着し演奏してますが 私は指で弾いてます。

 

ここでCD音源と思われる世界中で聴いているアイリーンの演奏

 

イコライジング・カーブはあくまで参考であり 実際には非公開的な戻し作業があり

戦前の録音を より臨場感がある音に復元しています。

(実際のアイリーンの演奏もこれらの戻し作業にて参考資料音源としてます)



【最後に ハヤマワシ 検証を追加します】

He don’t do nothin’ but on his old guitar,
While I’m bustin’ suds out in the white folks’ yard.
Now you know that’s hard, and I’m getting’ sick and tired.

私がこの曲の中でも一番グッとくる アイリーンの 唄 "ギター~~" のビブラートの部分


アイリーンのビブラートに注目して下さい
15秒程度のサンプル

old guitar~~ のビブラートの部分

修正版 → 市販版 → 修正版 の順に入ってます



ってことですね。

最初と最後の音源ではアイリーンのビブラートの表現が丁寧で見事に蘇ってます
比較し真ん中の音源では、忙しないビブラート、そしてギターの異常なペケペケ音(笑)

 

*この曲に関して ブレイクが使用しているギターはおそらく チープな響かないバーチ材の様な

ギターではなかっただろうかと想像しました。


この記事は一般公開記事としましたが2014-6、若干の記事を追加したので会員公開となってます。
 音声DLに時間がかかる場合はご容赦下さい。

 

 戦前ブルース音源研究所    記事投稿者  : Akira Kikuchi


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