foto1
foto1
foto1
foto1
foto1
お問合わせ
labo@pan-records.com
Pan Records

戦前ブルース音源研究所

Pre War Blues Laboratories

ログインして記事を読む


【溝の修復作業をする】



SP盤 10インチレコードは1900年代初頭から販売され始めました。

現存するレコードには 様々な状態のものがあり、幾度も幾度も再生を繰り返したので
盤は削れてしまい音圧はどんどんと小さくなり、そしてノイズの存在がより大きく現れます。

せっかく高額な取引で入手したSP盤でも、盤にクラックが入っていたり溝が破損しており
スキップ(音飛び) もしくはリピート(繰り返し)再生となる事も少なくはないです。

2011年12月31日 大晦日に到着しました  Blind Blake -  Police Dog Blues

3枚目となる同盤ですが、なかなか状態の良い盤にはめぐり合えないものです。

ギターソロの途中の溝が欠損していて、音が飛んでしまいます。
下のサンプルバナーをクリックです。
  (インターネットエクスプローラーでサンプル音源聴けます)
これは 修復を必要とするのですがその前にものすごく汚れていたので洗浄をします。
こんな感じに洗浄して見ました。 しかし元々の再生回数も多く盤自体がかなり摩耗
しているので、ノイズがかなり目立ちます。 程度問題と言うところです。

これで2回目ですが、まだまだ汚れが取れます。
一体どんな状態で所有していたのでしょうか・・・・ 全く畑で採れたイモの様です。

洗浄も一通り終えましたので、いよいよ音飛び欠損部分の修復にかかります。

作業の方法は、SPコレクターの先輩方に習ってやっております。

まず、欠損箇所にクレヨンを僅かにとり、上手く埋めて行きます。

これには多少の熟練が必要でしたが、かなり上手くなりました。


少し多めに盛るのがコツです。

次に 割り箸で作ったTP棒 (Trace Pitch Stick)を使用して、溝を作ります。
TP棒は、厳密にいうとTPに合わせて用意が必要です。

製作方法は、簡単です。盤面硬度よりも 軟質な材木等(割り箸を使用せてます)を
回転させた盤面に適当な角度で押しあてます。

するとTP棒の先に、TP溝がコピーされるという具合です。


では実演と行きましょう。
撮影しながらですので ちょっと角度が良くないのですがイメージ的にはこの通りです。


この様に溝が出来上がりました。

このクレヨンの上を針が通過するのですが、どうなったでしょうか?

LPレコード・コレクターの価値観では、あり得ない世界の修復です。

静電気のプチという音が入っただけで、ダビング失敗!という神経を使う世界からすると
何とも、信じられないSPコレクターの世界ではありませんかぁ・・・

それがです、78rpmという線速度の速さは、このクレヨン部分の情報は僅かなもので、さらっと
通過します。

これが その修正後の音源です。

インターネットエクスプローラーでお楽しみ下さい。
下のサンプルバナーをクリックです。

この様に 針飛びが無くなり、演奏が飛ぶことがなく再生可能となりました。 

またSP盤のクラック(割れ)なども、極僅かなプチというノイズ程度で再生可能な盤もあります。
ここまでノイズが多いと、クラックノイズなどは 無い ものと思えて来ますねぇ・・

皆さんも この様な修正をして 60年 80年と生き残ってくれたレコードを大事に修復して
その中で演奏している ミュージシャン達の生き様を感じて下さい。

* 最後にこれは研究所ですから言っておかないといけません。

78rpm で再生しても、その中の本当の音は現れて来ませんよ。 頑張りましょう。 

ホームへ戻る


Copyright © 2017 戦前ブルース音源研究所 Rights Reserved.