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Pan Records

戦前ブルース音源研究所

Pre War Blues Laboratories

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EDISON RECORDS
 は、随分前に一枚参考資料として所有していたのですが
この度、さらに2枚のエジソンレコードを検証の為に入手しました。

この時代の事情にお詳しい ハンドルネーム 「いぼたろう」 様に、ご教授を頂きました。 
1920年頃までのエジソン社のレコードがどの様なものであったのかを検証致します。


  
まず この厚みをご覧ください。 
私達LPレコード世代の者からは想像も出来ない分厚さです。
厚みはなんと 約5㍉ です。


そして重さです。 参考資料として 1920年代中後期の他社のレコードの重さもご紹介致します。


  
220gです。

続いて Paramount Diddie Wa Diddie の重さは~~~


 211gです。

重さを測ると、シェラック材の量は結構 適当であった事がわかるのですが、
1930年代の製造工程の動画をみますと良くわかります。

そして、大御所 エジソンレコードの重さです。



 
361gでした。 重いです。

ここまでは、どうでもいい情報です。



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「いぼたろう」様より (2010_6)


Edison 2min. Cylinder: 120 rpm, 100 grooves/in.
Edison Amberol 4min. Cylinder: 200 grooves/in.
Edison Diamond Disk: 150 grooves/in.
ついでに同時代のGramophone社のカッティングマシンの送りピッチは、
72, 83, 96, 103 grooves/in.
の4種類変えられたようです。


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この様な、文献からの情報を頂きまして 直ちに私の所有する エジソンレコードのTP を実測しました。
6915A-2-6 50689-L CAL STEWART / RAG TIME AT PUN'KIN CENTER
TP0.1726でした。


インチ分の150グルーブとの事ですから TP0.1693という資料ですね。
実測数値との誤差は 0.0032㍉となりました。

さすがエジソンですね。


この様に理論上の数値と実測には完全な一致が見られます。 (2010_6)


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そこで 今月(2012_1)に入り入手致しましたエジソンレコードを再び計測してみます。


7683  80613-R Recollection of 1861-65  Trumpet solo with Orchestra / EDNA WHITE

TP 0.1705

7690 80613-L Love's Old Sweet Song  Saxphone with Orchestra / CHESTER GAYLORD

TP 0.1734

この様に、計測誤差は 極僅かでありました。
 この狭いTPは、録音方法が縦振動収録である為に
可能であったのですが、音圧はとても低かったです。



かなり音量増幅を必要としましたが、パラマウント程の粒状ノイズはないような印象です。
ここからが、研究所の仕事とも言えますが音程の測定を行いましたのでご紹介を致します。




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【エジソン 録音回転数検証】


 楽曲は今回同時に入荷しましたエジソン盤
4003 50292-R  Valsa in E Flat Piano solo / ANDRE BENOIST

曲名に E Flat とあるので、楽曲のキーもEフラットなのであろうか?


78rpmで再生した音程を測定し、その音程誤差から本来の録音回転速度を探りたいと思い検証しました。

聴き取りのポイントは、当方で取り込んだ楽曲の再生タイムの17秒から18秒 ピアノのBbの音です。

結果は、キーに34c程度足りない音程です。



続く 18秒から19秒のAの音です。 これも34c足りない音程でした。

すると、この曲は78rpmで再生した場合には、曲名のEbには34c足りませんから、


34c÷22.019c=1.544rpm  + 78rpm = 79.54rpm と 算出出来ます。

ピアノがA440Hz のチューニングであれば、79.5rpmとなります。

80rpmで再生すれば さらに8.8c程度高い再生音となりますが、
コンサートピッチ442Hz でのチューニングであれば 
5.63 x 2 = 11.26c  - 8.8 = 2.46c と誤差は僅かに数セントです。


私の聴き取り(耳)の誤差や KORG LCA-120チューニングメーターの誤差が
2cである事も考慮すると今回の聴き取りによりエジソンレコードの
回転速度の正確さを知る事になりました。


もしも、曲名が楽曲のキーを意味するとすれば、
エジソンは80rpmでの録音であったと 判断する事が出来ました。



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これが、横振動収録を採用し始めると音圧と収録時間とのジレンマが起こり、
打開策として約束を無視した録音を始めるのです。


こちらが私達の領分であり 時代とジャンルです。 徐々に解明されてゆく低速録音の事実。










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